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『五月病と自律神経失調症』

2024年5月2日

明日からGW(ゴールデンウイーク)後半戦ですね。GW10連休という方もいらっしゃるでしょうか。

進学や就職、転勤など環境が変化する4月を過ぎ、5月に入ると連休を迎えます。連休中にゆっくり休んだ後、まるで糸が切れたかのように心身の不調を訴えるケースがあり、これを「五月病」と呼ぶことがあります。実は五月病と自律神経失調症との間には少なからず関係があることをご存じでしょうか?

五月病とは?

日本では、入学や就職などは4月に起こるイベントです。学校であれば入学やクラス替え、部活動への入部、仕事であれば就職や昇進、転勤などが4月にあります。ほかに、引っ越しや新たな趣味の活動、PTAへの参加などといった環境の変化があるでしょう。環境が変化すると、ストレスを感じるようになります。ストレスが原因となって起こるのが、五月病です。体は新しい環境に慣れようとしますが、無理をしていると、1カ月ほど経過したときに疲れが出てしまいます。

 

五月病になると、倦怠感や頭痛、動悸、息切れ、耳鳴り、めまいなどの症状が出ます。便秘、胃もたれ、口の渇きなども五月病でみられる症状です。なお、正式には五月病という病名はありません。五月病は通称で、病院に受診した場合、自律神経失調症やうつ病、適応障害などの病名で診断されます。

自律神経失調症になった場合の主な症状

交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こるのが、自律神経失調症です。もしも五月病が自律神経失調症であった場合にはどのような症状が出るのでしょうか?ここでは、特に、自律神経失調症になった場合に生じる鼻や耳の不調について解説します。

 

まず挙げられるのが、鼻水です。ただし、病気の時に出るようなねばねばとした鼻水ではなく、サラサラした鼻水です。先述した五月病は、気温の変化が大きい時期に不調が起こりやすいといわれています。5月はまだ寒暖差が大きいため、活動時や緊張時に優位になる交感神経と、リラックス時や安静・睡眠時に優位になる副交感神経とのバランスが崩れやすくなります。自律神経がアンバランスになると、鼻の粘膜の調整機能がうまく働かなくなり、サラサラした鼻水が止まらなくなってしまうのです。

 

また、耳鳴りも自律神経失調症で生じる症状の一つです。耳鳴りは、加齢によって起こることが多いですが、自律神経のバランスの乱れによっても起こることも少なくありません。さらに、めまいが起こることもあり、自律神経失調症の場合、頭の中がフワフワする、歩行時にふらつくなど、回転感のない浮動性めまいが生じます。特に、平衡感覚が狂う全身性めまいや、ストレスなどの原因によって起こる心因性めまいなどが起こりやすいのです。耳が塞がっているように感じる、耳閉感が起こることもあります。自律神経失調症で起こるのは内耳の耳閉感で、蝸牛機能が低下して低音部の難聴が発生することで耳閉感が生じます。

 

上記のような鼻や耳に関する不調が生じた場合に、「放っておけばそのうち治るだろう」と放置するのは危険です。症状がさらに悪化する可能性があるため、できるだけ早く耳鼻科を受診し、鼻や耳の不調の原因が自律神経失調症である場合には、医師の指示に従って治療に取り組みましょう。

まとめ

いわゆる「五月病」の中に含まれているのが、自律神経失調症です。自律神経失調症はストレスに悩む現代人がかかりやすい病気であり、主な症状が日常生活における不調であるため、病気であることに気付かないケースもあります。耳鳴りやめまいなども自律神経失調症の症状に含まれます。ただし、他の病気の可能性もあるため、まずは耳鼻科を受診してください。

 

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